31日、検察審査会は3人について「起訴相当」と判断した。
「東電元3幹部 起訴相当」福島原発事故 検審議決 検察、再捜査へ(東京新聞)
今回の議決は、東京地検が不起訴とした処分と正反対。
ここでも一般人と法曹界の乖離がはっきりと証明された。
起訴相当とされたのは以下の3人。
勝俣恒久元会長(74)
武藤栄元副社長(64)
武黒一郎元副社長(68)
議決の決め手となったのは、東電が08年に行った試算。
15メートルを超える津波を試算しておきながら対策を怠ったという判断だ。
本来すべきことをしなかった。
これを不作為として検察審査会は見逃さなかった。
今後、地検は再捜査した上で不起訴か否かを決める。
もし再び不起訴だった場合、検察審査会で再び起訴相当の議決が出れば強制起訴。
その場合は指定された弁護士が検察官役を務める。
検察審査会による2回の「起訴相当」で強制起訴というシステム。
この点については批判も多い。
過去、強制起訴された事件が無罪になっている点が大きなポイント。
しかし、私はそれでもこのシステムが世に示している問題点を評価したい。
現在の検察はあまりにも減点主義に傾きすぎている。
そのため、有罪率がほぼ100%という「誇れない数字」が出ている。
この問題点については、06年有罪率99.9%という記事に書いた。
検事総長ですらこの数字については問題だと認めた。
私は今回の「起訴相当」を支持する
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