2014年05月31日

「三匹のおっさん ふたたび」有川浩

老人3人が夜回りで問題を解決する。
第2弾は単なる勧善懲悪ではない。「三匹のおっさん」の続き。
    

第一話

キヨの家では嫁の貴子がパートに出ることに。
仕事場の肉屋では世間知らずのためかうまくいかない。

作者は第二世代を描きたかったそうだ。
しかし、私には物足りなかった。

もっと貴子と克恵の関係がうまく表現できなかったものか。
救いは貴子の成長。これに懲りずガンバレ!

第二話

本の万引きに関わるエピソード。
この話には色々と考えさせられた。

本屋が万引きのため閉店に追い込まれるのは現実にあること。
それだけ利益率が低い商売というわけだ。

このエピソードでも紹介されていたが、以前起きた事件を思い出す。
万引きした中学生が踏み切りに入って事故死した。

この事件では、本屋側が批判された。事件後、本屋は廃業したという。
万引きした少年たちをバイトで使うというのはいいアイデア。

第三話

ノリ(有村)に再婚話が来た。相手はバツイチの満佐子。
三匹の活躍を目にした彼女は乗り気だったが・・・

今まで家事を引き受けていた早苗にしてみたら、これは大きな問題。
他人が何と言うかより、父親であるノリと娘の関係が何より大切。

第四話

今度はゴミのポイ捨てが問題。
後でも出てくるが、人をどう注意するかは難しい問題。

また、悪いのが若者だけではないというのも大きなポイント。
分からず屋の老人は結構存在しているからね。

第五話

町内で祭りを復活させようとするシゲの息子康生。
だが、協力費を集めようとしてもうまくいかない。

他人との関係が薄いという現代の世相が表現されている。
健児やるじゃん。

第六話

偽三匹現れる。
しかもメンバーはキヨの妻、芳江と高校の同級生だった男。
動機は不純だったが、不審火を発見して表彰される。

夜回りする際、どう声をかけるかは素人にとって難しい。
作品でも描かれていたが、協力方法を考えるべき。

***** **** ***** ****

最初にも書いたが、勧善懲悪で問題がすべて解決するわけではない。
その点を作者はよく考えたのだろう。

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関連記事

『三匹のおっさん ふたたび』/有川浩 ◎

三匹のおっさん ふたたび(有川浩)  

有川浩/「三匹のおっさん ふたたび」/文藝春秋刊

「三匹のおっさん ふたたび」感想 有川浩

「三匹のおっさん ふたたび」/有川 浩

「三匹のおっさん ふたたび」有川浩

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2014年05月30日

「ムーン・パレス」ポール・オースター

家族を失った男が出会った奇跡。
散漫だが読者を飽きさせないのは流石。

 

オースターの作品は、「鍵のかかった部屋」「幽霊たち」を読んだ。
いわゆる「ニューヨーク三部作」の二つだ。
この「ムーン・パレス」でもニューヨークが舞台となっている。

主人公フォッグは私生児。母親は交通事故で死亡した。
コロンビア大に通う彼は、生活費に困るようになる。

奨学金という道も模索せず、やがてホームレスに。
セントラルパークで生活するようになった。

大学の友人、ジンマーとキティがそんな彼を見つけて助ける。
ジンマーのアパートに居候していたフォッグ。

車椅子の老人エフィングの世話という仕事を大学の紹介で見つける。
散歩と朗読を始めたフォッグ。
やがて、エフィングの言うまま口述筆記をするようになる。

***** **** ***** ****

タイトルのムーン・パレスは実際コロンビア大の近くにあった中華料理屋だったという。
オースターも何度か通ったに違いない。卒業後、彼はフランスなどを放浪する。

彼の作品には孤独がよく出てくる。
精神的飢餓状態とでも言うのだろうか。

この作品では、食べ物に関しても飢餓が表現されている。
キティと出会った場面でも、食物を狂ったように食べるシーンが印象的だった。

私は自分がとても書けない小説。先が読めない内容なら評価する傾向がある。
だとしたら、この作品は両方の条件を満たしている。

彼の作品で「シティ・オブ・グラス」(ガラスの街)は未読。
近い将来読みたい。

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関連記事

『ムーン・パレス』ポール・オースター  

日本人に愛されるアメリカ青春小説「ムーン・パレス」

「ムーン・パレス」ポール・オースター/ 柴田元幸訳

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2014年05月29日

「舟を編む」三浦しをん

大いに笑ったし泣けた。
2012年本屋大賞1位は納得。
    
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三浦の作品は、「神去なあなあ日常」以来。
この作品は「風が強く吹いている」に劣らない出来だった。

玄武書房の営業部にいた馬締光也。
荒木の後継者として国語辞典「大渡海」編集者に抜擢される。

大学院を出た変人の馬締は古い下宿に住んでいた。
友人はなく、猫のトラだけが彼に懐いている。

そこへ現れたのが大家の孫娘、香具矢。
馬締は彼女のことが好きになる。

地味で金のかかる辞書の編集。
玄武書房は学習辞典の改定を条件に「大渡海」の刊行を進める。

馬締の先輩、西岡は異動で宣伝広告部に。
「大渡海」は馬締がメインで編集が進む。

長い年月を費やし、やっと完成する「大渡海」。
泊り込みの合宿にも耐えた学生たちは何かを得たはずだ。
完成を前にした松本の死は予想できたが泣けた。

***** **** ***** ****

読んでいてイメージしたのが「プロジェクトX」。
辞典の編集は、青函トンネルにも劣らない大事業だった。

地球はいつの日にかなくなる。
それ以前に人類や日本がいつまで存在しているかわからない。

日本が滅亡するその日まで、国語辞典の編集作業は続くに違いない。
それは、地味だが絶えることのないリレー。

馬締が死んでも彼に続く編集者が現れるだろう。
今日も多くの編集者が言葉という大海に浮かぶ舟を編んでいるはず。

クリスタルキングの「大都会」はこれ。
若い人は知らないよね?(汗)

 

世界歌謡祭もびっくりの一発ネタに笑った。
危うく鼻から牛乳が出そうだった。

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2014年05月28日

「誘拐」高木彬光

金融業を営む男の息子が誘拐された。行き詰まった捜査陣。
知能犯に対し敏腕弁護士が驚くべき罠を仕掛ける。

 黄色い花

まず最初に出てくるのが誘拐事件での裁判。
「彼」はこの裁判を傍聴していた。そして、自分でも誘拐事件を起こす。

金融業のひとり息子を誘拐し、3千万円の身代金を要求。
今のようにメールや携帯は無い時代。速達を使って指示を出す犯人。
電話を使えば録音され手がかりを残す。

犯罪者が裁判から「学習」すること。
そして「彼」の正体が誰なのかを読者が推理する。
この作品の大きなポイントはそこにある。

黒澤明監督の「天国と地獄」でもそうだったが、身代金の受け渡しが鍵になる。
犯人にとってはピンチ、捜査陣にとっては大きなチャンスだ。
本作品では、この点を逆利用しているところが作者の狙いでもある。

***** **** ***** ****

誘拐事件といえば思い出すのがリンドバーグ事件。
「オリエント急行の殺人」(アガサ・クリスティー)がこの世に出るきっかけとなった。

ここで述べるまでもなく、身代金目的の営利誘拐は成功することがまずない。
どこかで犯人側が証拠を残してしまうからだ。

私は、「彼」の正体についてまったく分からなかった。
どれだけの読者が予想していたのだろう。
これが予想できたら推理小説を読む必要が無いかのようにも思える。

ふたつだけ苦言を。
「あれ、坊やの家だよ」(角川文庫P64)の部分。

自分の家を指すのに「坊や」と息子本人が言うだろうか。
細かいことだが気になった。

証拠品が入ったボストンバッグの存在も調べれば分かること。
読んでいていかにも不自然だった。

百谷弁護士については別の作品でも出ている。
今からでも高木作品を読むのは遅くはないかも。
図書館で借りるにも競争相手が少なそうだし。

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関連記事

今日は今読んでいる小説、高木彬光さんの「誘拐」を書かせていただきたいと思います

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ラベル:高木彬光 誘拐
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2014年05月27日

レイチェル・カーソン誕生日

今日5月27日はレイチェル・カーソンの誕生日。
googleで紹介されていた。

 

彼女は「沈黙の春」(Silent Spring)で農薬など化学物質の危険について訴えた。
この本は1962年に発表され、現在も環境問題を考える教科書となっている。

彼女は多くの批判を受けながら、「沈黙の春」はDDTの禁止に貢献した。
今後も多くの人に読み継がれるに違いない。

もうひとつ、彼女の大きな功績。それは「センス・オブ・ワンダー」。
姪の息子ロジャー(本では甥と書かれている)と過ごしたメイン州での日々が描かれている。

自然に触れることで生まれる感動。
この感覚はとても貴重なものだ。

日本でもそれは同じ。
「理数科離れ」という言葉があるけど、理科には二つの意味がある。

ひとつは生徒が受験のために勉強する科目としての理科。
もうひとつは「何故なんだろう?」という探究心から生まれるもの。

両者はどちらも必要。
しかし、受験のための科目として学校内で理科を勉強している場合。
夏休みに自由研究を宿題として出されても何をしたらいいかわからない。

そんな生徒も多いだろう。
もの問題は先生に責任があるけれど、彼らも公立の学校であれば単なる地方公務員。

「理科の素晴らしさ」を訴える時間はないのかもしれない。
もしそうでなければ、夏休み明けの学校はレベルの高い自由研究で溢れるはず。

それ以前の問題として、理科の先生というのは「理科のできる生徒」だったはず。
そんな先生が「できない子」の気持ちを理解できるわけがない。

高校や大学受験のため、生徒を分類する。
そのための理科だとしたら、理数科離れは当たり前だ。

理数科離れがあるからこそ「センス・オブ・ワンダー」はより求められる。
私自身、数学や理科が苦手で文系を選択したので体験としてこのことを理解している。

レイチェル・カーソンの訴えは今後も生き続ける

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2014年05月26日

「菊月夜」山本周五郎

戦前を含む、初期の作品集。
10の短編は今読んでも新鮮。

 紫

山本の作品は「つゆのひぬま」以来。
作品数が多いので、すべてを紹介できないのが残念。

「花宵」

清之介と弟の英三郎。何故か母は弟にばかり厳しい。
縁側で聞いた客の話から、英三郎は自分が母と血のつながりがないのかと考える。

実は、清之介こそ母とは血のつながりがなかった。
だからこそ弟に乱暴なことを強いていた。

世界中にこうした話は多く存在するはず。
私は「カインとアベル」を思い出した。

昭和17年「少女の友」掲載。
時代を超えて読める作品になっている。

「おもかげ」

7歳で母親を病気で失った正之助。叔母は彼を厳しく育てる。
その後、立派に成長した彼は江戸に向かう。

昭和18年発表の作品。
戦争中だったからこそ、「厳しく育てる」という内容だったのか。
それにしても山本は人情を作品に織り込むのが上手い。

「菊月夜」

信三郎に、疋田家の婿にならないかという話が来る。
その裏には、藩の改革を阻む一派を排斥しようとする動きがあった。

かねてから信三郎には小房という許婚がいた。
しかし小房の父が発狂し死んだことで、その話は立ち消えになっていた。

結婚を機に、信三郎は大目付となり過去の資料を調べる。
小房の父についての疑問が突破口になる。

展開があまりに急だが、歴史小説としてなかなかのできばえ。
小房の行動と手紙には、多くの読者が泣かされたに違いない。

***** **** ***** ****

戦争を知らない私にとって、こうした短編集は貴重。
文化は戦争中も死ななかったんだなあ。

こうした作品たちをもっと前に読んでいたら。
私は時代小説を「読まず嫌い」にならなかったかもしれない。

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関連記事

山本周五郎「菊月夜」

「菊月夜 改版」 山本周五郎

山本周五郎  「菊月夜」
 
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2014年05月25日

「海も暮れきる」吉村昭

放浪の俳人、尾崎放哉が死ぬまでを吉村昭が描く。

 

自由な俳句で知られる放哉。
職を捨て、妻とも別れて京都から小豆島へ渡る。
酒を飲むと、人を罵倒する悪癖が失敗の元だった。

彼は庵主として島で生涯を閉じる。
酒と金の心配。そして人恋しさが吉村によってよく表現されている。

吉村もまた結核によって長期の療養どころか死の危険があった。
学習院で俳句の世界を知り、放哉には興味があったという。
そうでなければこの作品は書けなかっただろう。

***** **** ***** ****

高く評価されながら、金が無いというのは石川啄木も同じ。
結核で亡くなったという点も同じ。

ただ、放哉の場合は東京帝大法学部を出ているエリート。
プライドの高さが何かと邪魔をしている。

「いれものがない両手でうける」 「咳をしてもひとり」(ともに本文から引用)

私には俳句の世界はよく分からない。
もし、この作品を読まなかったら私は尾崎放哉を知る機会がなかっただろう。
自由律俳句では、種田山頭火との比較をすべき人物に違いない。

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関連記事

吉村昭『海も暮れきる』講談社文庫を読んで

「海も暮れきる」 吉村昭著

吉村昭「海も暮れきる」

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2014年05月24日

「レーン ランナー3」あさのあつこ

高校生が5千メートル走に賭ける。
「ランナー」「スパイクス」に続くシリーズ第3弾。

 黄色い花

加納碧李と三堂貢は互いを意識していた。
ふたりの対決は迫っている。

話の進行に大きな役割を持つのが清都高校新聞部の光喜。
「競技の外、トラックの外にいる者だから見える」ものを、彼は描けるのか。

たとえば将棋には「指さないファン」というのが存在している。
何事も、「興味はあるが自分でその世界に入らない」というのは「あり」だと私は考える。
だが本書の場合、光喜の存在はあまりにもご都合主義だ。

そして元マネージャーの杏子。
部を引退したものの、陸上が気になって仕方ない。

この本のクライマックスは10キロのコースをライバルの二人で往復するシーン。
誰にも邪魔されたくないという気持ちが現れている。

特訓や秘密兵器があるわけじゃない。
そこらへんにいる高校生が大きな夢を持っていると考えれば。
この作品に共感する人も多いのかもしれない。

「何故走るのか」。
この問いを多くのランナーは自問しているはず。
「ただ走る」というのは人間が持つ本能なのか。

第4弾はふたりの対決が描かれるのだろう。
どちらが勝つにしても、また読んじゃうんだろうなあ。

この本は本体1400円。自分で買うには高い。
図書館で待って読むのが正解だと私は考える。

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関連記事

レーン〜ランナー3〜 (あさのあつこ)  

あさのあつこ『レーン ランナー3』

レーン ランナー3 あさのあつこ

レーン ランナー3

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2014年05月23日

「レ・ミゼラブル5」ユゴー

バルジャンも老い、役目を終えた。
長い作品もこれで終幕。感動の第5巻。

 

バリケードでの死闘はアンジョルラスたちの負け。
ガブを含め仲間が次々と死んでいく。

そんな中、バルジャンはマリウスの救い地下道に逃げる。
6キロもの道を、コゼットが愛する青年を背負って彼は移動する。

瀕死のマリウスだったが、祖父の家で回復。
今度はコゼットとの結婚も許される。

だが、結婚式にバルジャンの姿はなかった。
マリウスに、自分が前科者であることを告げるバルジャン。
莫大な金額を若い二人に与え、彼は男爵夫妻と距離を取る。

孤独なバルジャンは次第に衰える。
ティナルディエの密告によりバリケードからマリウスを救い出したのがバルジャンだと知る。

バルジャンの元に駆けつけたマリウスとコゼット。
しかしバルジャンは死の床にあった。

***** **** ***** ****

「完全な悪はない」「社会環境が悪を作る」
その他、多くの教訓を与えているこの作品。読み応え満点だった。

善悪がはっきりしている点。ご都合主義など、批判も多い。
だが私は批判している方々に問いたい。

批判でなく物語こそが真を問うのではないか。小説は面白ければそれでいい。
しかもこの作品は多くの読者を得ていることで答を出している。

読み終わって、私がもっとも気になったキャラクターは誰か。
それはバルジャンを追うジャベール。

バルジャンを演じていた鹿賀丈史。
彼もジャベールの「折れそうな強さ」について語っていた。

私は何度も自分に問いかける。ジャベールを助ける方法はなかったのか。
「死ななければ償えない罪」はこの世にあるのだろうか。

世界中で上演されているレミゼのミュージカル。
以下のこの作品が愛されているか。かつて以下の記事に書いた。

レ・ミゼラブルは世界の半分

ユゴーがミュージカルを観たら、どう感想を述べるのか。
あの世に電話して訊いてみたい。

この物語は世界中で翻訳され読まれている。
実のところ、それは不幸なことだ。

もし、この世から悲惨なことがなくなれば。
この作品の存在価値はほぼなくなる。

読み継がれるということが、不幸の存在証明になっているのはとても残念。
世界が滅びる前に、この作品が必要なくなる世界が訪れるだろうか。 

文句なしにすごい作品

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2014年05月22日

大飯原発の運転差し止め、関電は控訴 

21日、福井地裁は関西電力大飯原発3、4号機(福井県)の運転差し止めを命じた。
この判決で、日本の原発は転換点を迎えるのか?

 

大飯原発の運転差し止め命じる 福井地裁が判決(福井新聞)

大飯原発訴訟の判決要旨(日経新聞)

樋口英明裁判長は、歴史に名を残すのか。
福島原発事故以降、原発に対する安全とは何かが問われてきた。

地震が多い国である日本で、原発運転がいかに危険か。
「核のごみ」である放射性廃棄物処理の問題とともに裁判所の答えはNOだった。

国にとって原発は損というのもかなり画期的な判断。
福島では「人の住めない土地」ができてしまった。
「コストを考えれば原発は必要」という現政権や人は、この点をよく考えてもらいたい。

福井地裁の出口で掲げられた「司法は生きていた」の文字。
関西電力幹部はどう読んだだろう。

この件で関西電力は名古屋高裁に控訴した。
判決が確定しないことで法的に運転は可能となった。

大飯原発差し止め、関電が控訴 法的には運転可能に(asahi.com)

関電側の控訴により裁判は続く。
名古屋高裁がどのような判決を出すのか注目したい。

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関連記事

転換点になりうる判決(福井地裁、大飯原発の運転再開を認めず)  

大飯原発 運転差し止め 地裁判決 !!

大飯原発3、4号機の運転差止めを求める判決が出て

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2014年05月21日

「レ・ミゼラブル4」ユゴー

若者たちは革命の準備を進める。
そんな中、マリウスはコゼットと再会。

 

4巻のメインはエポニーヌとガブローシュの姉弟。
妹と逮捕されながらも釈放、マリウスを好きになるが鈍感男は気がつかない。

一方、修道院を出たバルジャンと美しく成長したコゼット。
平和に暮らしたいバルジャンだったが、ティナルディエの一味がふたりを狙う。

バルジャンはコゼットを連れてイギリスへ渡ることを決める。
落胆、失望するマリウス。

エポニーヌの弟、ガブローシュも登場し活躍する。
私が帝劇でレミゼを観た際。
カーテンコールで最も拍手が多かったのはガブローシュとアンジョルラスだった。

ラマルク将軍の死が革命開始の合図となった。
パリ市内にバリケードが築かれる。

ガブローシュはジャベールがスパイとしてバリケードを見ているのを発見。
アンジョルラスはジャベールを捕らえ、縛りつける。

マリウスは祖父に結婚の許諾をもらうため久しぶりに会う。
しかし「情婦」という言葉に怒ったマリウス。決別する。

結婚できないマリウスは、失意のままバリケードに向かう。
ジャベールにもらった拳銃で、危機にあったクールフェラックとガブローシュを救う。

男装のエポニーヌは撃たれて死ぬ。
バリケードにマリウスがいることでコゼットには渡さないという女の意地。

バルジャン、マリウスからコゼットに書かれた手紙をガブから受け取る。
銃を手にしてバリケードに向かう。

***** **** ***** ****

作者のユゴーは何故、1832年の暴動を描いたのか。
それは、学生たちが負けることが決まっていたから。
もし民衆が勝ってしまったら、「ミゼラブル」にはならない。

次は終幕の第5巻。革命の行方とジャベールの運命。
いろんな想いが交錯する中で物語は終わる。

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2014年05月20日

タイ全土に戒厳令

混迷が続くタイ。20日、陸軍は全土に戒厳令を発令した。
「クーデターではない」としている。

 

タイ国軍、戒厳令発令…「クーデターと異なる」(読売新聞)

5月7日にはインラック首相が憲法裁判所の判決を受けて失職。
政府高官人事で職権を乱用したとの判断だ。
その後も事態は収束に向かうどころか泥沼化している。

タイは観光立国。これでは観光客も寄り付かないだろう。
日本からは多くの企業が現地に展開している。
東南アジアで起きたことは、日本に与える影響が大きい。

以前なら、国王の政治介入という手段もあった。
しかし高齢で物理的に無理な上、21世紀に国王が口出しすること自体理解が得られまい。

どうなるタイ情勢!

混迷に出口はあるのか?


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2014年05月19日

あやめ祭り(水郷佐原水生植物園)

こんな場所に行ってみたい。

 

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2014年05月18日

「ごきげんな裏階段」佐藤多佳子

みつばコーポラスの裏階段で起きたこと3つ。
人気作家初期の連作短編集。

 紫陽花(あじさい)

「タマネギねこ」

小村学が裏階段で見つけた茶トラの猫。
ノラと名づけて飼うことにしたのだが、みつばコーポラスはペット禁止。

不思議なことにこのノラはタマネギを食べる。
そして洗うと小さくなる。

「ラッキー・メロディー」

一樹の両親が法事で出かけている間、おじさんの家で居候をしていた。
だが、彼の気になっていることは5日後にあるリコーダーのテスト。

そんな時、一樹は笛を2本持ったクモに出会う。
それはドクダミとヒマワリで作った笛で、ドクダミは不幸を招く。

「モクーのひっこし」

7歳のナナは、何でも開けるのが好き。
その度に怒られるがまたも開ける。

閉鎖されたダストシュートを開けてみたら、オバケのモクーがいた。
モクーは煙が大好き。

スナック「マッチ売りの少女」でエア・クリーナーとなったモクーなのだが・・・
最後が最初のエピソードとつながっているところがよくできている。
連作短編集はこうでなくては。

***** **** ***** ****

彼女の作品は「一瞬の風になれ」以来。
人気作家の初期作品を後から読むのは結構楽しい。
荒削りの部分はあるが、「あの作品」のプロトタイプが楽しめる。

新潮文庫の解説は上村令。
不思議なことに対して「何故起きたか」は解明しない。

子どもたちだけでなく、大人も不思議なことに巻き込む。
そこが佐藤らしいところ。

彼女の作品は「サマータイム」、「しゃべれども しゃべれども」など未読が多い。
もっと読むべきかもしれない。

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関連記事

ごきげんな裏階段(佐藤多佳子)  

佐藤多佳子 著『ごきげんな裏階段』読了

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2014年05月17日

ASKA、覚醒剤所持容疑で逮捕

17日、警視庁は歌手のASKA(宮崎重明)を覚醒剤取締法違反で逮捕した。
覚せい剤を所持していたという疑い。

 

歌手のASKA容疑者を逮捕 覚醒剤所持の疑い(asahi.com)

ウォール・ストリート・ジャーナルは、尿検査で反応が出たこと。
自宅から覚せい剤と見られる薬物が見つかったことを報じている。

尿検査で覚せい剤陽性反応=ASKA容疑者宅から薬物−知人女も逮捕・警視庁(ウォール・ストリート・ジャーナル日本版)

私は特に彼のファンというわけではない。
しかし、彼には大きな魅力があることは事実。

報道が正しいとするなら、芸能活動再開どころではない。
とても残念だ。

ウソだと言ってよASKA!

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2014年05月16日

「レ・ミゼラブル3」ユゴー

全5巻の新潮文庫版。
やっとマリウス(新潮ではマリユスと表記)登場。

 

この3巻も脱線が長い。
まず、ワーテルローでティナルディエがマリウスの父親を助けた件。

実はティナルディエは死んだ兵士から金品を盗んでいたのだが、「命の恩人」に。
このエピソードが後まで大きな影響を残す。

祖父との仲が悪かったマリウス。金を送られても頑固に送り返していた。
貧しい生活をしながらも弁護士資格を得た。
そしてアンジョルラスをはじめとする学生たちと出会う。

マリウスはベンチにいた女性を好きになる。
その女性は初老の男と一緒にいた。
しかし女性は父親らしい男と引っ越してしまった。

マリウスの隣に住むエポニーヌ(まだ名前は知らない)。
ティナルディエの娘でいろんな人に手紙を書き、金をせびっていた。

彼がターゲットとしたのはバルジャンだった。
娘がコゼットだと知ったティナルディエ。悪い仲間を集め、バルジャンを脅す。

この計画を盗み見ていたのがマリウス。
警察に知らせたが、あいにく所長は不在。

そこにいたのがバルジャンを追っていたジャベールだった。
警官隊を引き連れて現場に踏み込むが、バルジャンは縄梯子で脱出。

***** **** ***** ****

この後、学生たちは革命を起こす。
エポニーヌのかなわぬ恋と運命は?

この3巻で最後に出てきたのはガブローシュなのだろう。
ミュージカルだけを見ている人は、彼がエポニーヌの弟だと知らない。

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2014年05月15日

「青い鳥」メーテルリンク

言わずと知れた名作。原題はL'Oiseau bleu
ベルギーの作家メーテルリンクは1911年にノーベル賞受賞。

 

クリスマスイブの夜。
木こりの子、チルチルとミチルが夢の旅に出る。

妖女ベリリウンヌはふたりに魔法の帽子をくれる。
これを使っていろいろな世界への道が開かれる。

夜の御殿、森や墓地、幸福の花園、未来の王国。
しかし妖女が求めていた青い鳥はいなかった。

1年が経過し、元の世界へ戻ったふたり。
隣のお婆さん(ふたりには妖女に見えた)が木こりの小屋にやって来る。

チルチルが飼っていたキジバトを、お婆さんの娘が欲しがった。
キジにエサをやろうとして逃げられてしまう。

***** **** ***** ****

私が読んだのは新潮文庫版。翻訳が堀口大學。
昭和35年に初版が出た。平成18年には50刷。

漱石の作品などは100刷を超える。
しかし古い翻訳がずっと使われているのは驚き。
今後もこの翻訳は重版を重ねるに違いない。

幸せは遠くにあるのではなく、すぐ近くにある。
多くの人がそう解釈したのは当然。私もそう感じた。

この作品については多くの人が書評を書いていることだろう。
ならば、私は違った角度から書きたい。

終盤に出てくる「未来の王国」。
ここではまだ生まれる前の子どもたちがいる世界。
人は、何かを持って生まれてくる。

1908年にこの作品は出た。
ということは、チルチルとミチルが見た「未来の王国」にはヒットラーがいたはず。

麻原彰晃や911テロの犯人たちもいた。
自殺する、虐待された子もいた。そう考えると複雑な想いだ。

幸福の花園では、こんな文章が光る。

母親はだれでも、子供を愛するときはお金持ちなんだよ。
(P174)

わたしたちが抱き合うところはどこだって天国なのだよ。
(P175)

世の中にはいろんな母親と子どもがいる。
「ジャマだから」と殺してしまう母親。
安易に中絶してしまう母親。そして虐待する両親。

残念なことに、現在はこの作品が世の中に必要とされない時代にはなっていない。
皮肉なものだ。

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2014年05月14日

若田光一さん、ISS船長の大役果たし地球帰還!

14日、若田光一さんが188日の宇宙生活を終え地球に帰還した。
何度もブログで書いているが、無事に帰還したことが何よりの成果。

 

若田さん地球帰還…宇宙188日・船長2か月(読売新聞)

冒険とは生命を失うことではない。
植村直己は「冒険とは、死を覚悟して、そして生きて帰ることである」と言っている。
彼自身がマッキンリーから生還しなかったことはとても残念。

若田さんは際宇宙ステーション(ISS)の船長を日本人として初めて経験した。
スペースシャトルが退役したため、ロシアのソユーズ宇宙船でカザフスタンに降り立った。

ウクライナ情勢が影響し、今後のISSに関しては縮小または廃止もありうる。
日本人宇宙飛行士のISS着任も含め、今後の活動が注目される。

若田さん、お疲れ様でした!

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ラベル:ISS船長 若田
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2014年05月13日

W杯メンバー発表、大久保選ばれる

12日、W杯ブラジル大会のメンバー23人が発表になった。
大久保が選ばれた意味は何か。

 

【FIFAワールドカップ2014ブラジル】日本代表発表、サプライズは大久保!(レスポンス)

大久保と同じく驚きは齋藤学(横浜)も選ばれたこと。
彼はチームの中でどのような位置づけなのか。

一方、落選したのが豊田(鳥栖)と細貝(ヘルタ・ベルリン)。
乾貴士(フランクフルト)、中村憲剛(川崎)、前田(磐田)も漏れた。
これらの選手についてはファンの間に反論もあるはず。

問題はボランチだろう。遠藤は3度目のW杯。
活動量が求められるポジションだけに、遠藤がどう使われるのか。

長谷部は手術からどのように復帰するのか。
山口蛍もいるが、ボランチで交代枠を使いたくない。
他のメンバーは予想通り。

国内では浦和の「事件」による影響なのか盛り上がりに欠ける。
このまま「ブラジル行きました負けました」では代表が泣く。

ザックジャパン、ブラジルで泣くか笑うか?

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2014年05月12日

「神様のカルテ3」夏川草介

24時間365日対応の本庄病院。
今日も栗原一止が患者に接し、悩む。

 

「夏祭り」

病院内で「引きの栗原」で呼ばれる一止。
今日も多くの外来患者と救急車が彼を待っていた。

30歳になった一止(男爵は何歳なんだ?)。
病院から脱走した患者を探しに秋祭りに出かける。
その患者は年に一度の金魚すくいで息子と再会できた。

「秋時雨」

東西看護師にとって高校時代の恩師が入院してきた。
今は警備員をしているという彼。
このエピソードは先が読めたが大いに感動した。

古狐が病死し、女性医師の小幡が病院にやってきた。
最新の内視鏡技術を持つ彼女。彼女の存在は伏線。

「冬銀河」

外科医の砂山次郎は病院を出て大学に戻るという人事が決まった。
彼にとって島内老人の大手術が卒業試験。一止はその患者を膵癌と診断する。

新任の小幡は「栗原君には失望した」と漏らす。
失意の一止に対し、屋久杉君はハッブル博士の話をする。

屋久杉君の話はまさに「負うた子に教えられ」。
これも人情話をよく描いている。

「大晦日」

ついに小幡と師長の外村が診察姿勢を巡り対立する。
小幡の夫は膵癌で死亡していた。「主治医が許せない」と語る彼女。
一方、砂山は島内さんの手術に挑んでいた。

「宴」

島内さんは癌ではなく膵炎だった。
その知らせを聞いて驚き、自分の力のなさを痛感する一止。
大学に戻って勉強したいと大狸に伝える。

「エピローグ」

屋久杉君は引越し。
代わりに院生だと偽っていた御獄荘の元住人、学士殿が戻ってくる。

私にとって、学士が戻ってくるのは想定内だった。
問題はそれがいつになるかという点。ここに持ってきたか。

***** **** ***** ****

このシリーズ、何が優れているか。
それは現役医師が病院が舞台ながら人間を描いていること。

「ジャン クリストフ」(ロマン・ロラン)は読まねばなるまい。
何しろ一止が「最高傑作」「フランス文学の金字塔」と絶賛しているのだから。

このシリーズはこれで終了なのだろう。
この先は、読者が想像すればいい。この想像が結構楽しい。

医学だけでなく文学や花の名前などいろんな面で勉強になった。
大いに感謝している。素直にありがとう。

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